イベントレポートVol18

多くの聴講者が集まった会場
第10回わかりやすい腎移植を学ぶ会が、平成22年10月17日(日)、
札幌医師会館大ホールにて行われました。

第一部は、北大泌尿器科 福澤信之先生からの移植法改正についてのお話を皮切りに、腎移植が数多く行われている地域、名古屋で御活躍の3名の講師(医師・レシピエントコーディネーター・ドナーの会代表)がそれぞれのお立場からわかりやすく腎移植について講演されました。 腎移植医師 渡井至彦 わたらいよしひこ 先生(名古屋第二赤十字病院腎移植科)は、腎移植を受けるまでの手順、ネットワークへの登録方法、移植にかかる費用、最近のドナー手術は傷や負担が少ない鏡視下手術が多いこと、血液型が異なる場合やご高齢者でも移植手術は可能なこと等、移植を考えている患者さんが今もっとも知りたいことについてわかりやすく説明されました。又、同時に、説明会の開催や年に1回の移植希望調査の実施、ネットワークに登録する方への補助金制度がある愛知腎臓財団、「臓器提供者慰霊祭」や「腎移植者のキックベースボール大会」などが毎年開催されていること等、愛知ならではの積極的な取り組みについても言及されました。患者団体がまず声をあげ、医療関係者がそれをバックアップすることでこういった活動につながる。医療者と患者さんが一緒に活動することが大切であると最後にしめくくりました。



第二部では、死体腎移植を受けた方、生体腎移植ドナー、生体腎移植を受けられた方の3名による体験談が語られました。皆さん一様に移植前と移植後の生活が一変され、移植を受けて本当によかった、何気ない日常をあたり前に送れることが本当に嬉しいとお話をされました。第一部で御講演された生体ドナーの会代表 棚橋千珠子さんの「どんな説明を受けようとも、ドナーの手術を受ける前に一番会いたかったのはドナーとなった経験者の声でした。それがきっかけで、先生にドナーの会を作りたいと申しました。」という言葉からも、当事者ではないとわからない不安や疑問を払拭する為にこういった体験談を聞く機会が必要であること、またそのニーズがとても大きいことはこの会の参加人数の多さからも伝わってきます。

今回のわかりやすい腎移植を学ぶ会では、移植の正しい知識を身に付ける為の話は勿論のこと、ドナーに対する配慮についての話が多くみられたことが印象的でした。「レシピエントに関心が集中しがちな世間ですが、『ドナーの痛いのは傷口だけではない』という言葉の通り、今後ドナーに向けた取り組みが必要である。名古屋での活動を参考に北海道でもこういった試みをしていきたい。」と、会長の大平整爾先生(札幌北クリニック院長)は閉会の挨拶で述べられました。 当協議会でも喫緊の課題としてドナー家族のサポートに取り組んでおり、11月中旬に予定している相談窓口の開設準備が今大詰めを迎えております。

入口には当協会のブースも

絵本「ツリーくん」の販売も行われました。

あいさつに立つ大平先生


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